mamaナースは訪問看護ステーションで看護師として働いています。
訪問看護ステーションを知らない方も多いのではないでしょうか?
この記事を読むと、
訪問看護ステーションについて、
訪問看護師とはどういう仕事なのかが分かります。
訪問看護師ってなに?
mamaナースは看護師ですが、
入院病棟でもなく、
手術室でもなく、
外来でもなく、
クリニックでもなく、
介護施設でもなく、
検診センターでもなく、
訪問看護ステーションで働いています。
訪問看護ステーション????
知らない人もたくさんいると思います。
看護師さんでも、
訪問看護って実際何をしてるの??
って思う看護師さんも多いと思います。
厚生労働省が公表した
2020年の「衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」によると、
2020年末時点で、就業している看護師は128万911人。
そのうち、
訪問看護ステーションに勤務する看護師は5万1740人で、
看護師全体の4.9%となり、看護師の中でも少数派になるのです。
簡単に言えば訪問看護師とは、
「家で療養している患者さん(利用者さん)の自宅などへ行って、
看護を提供」している看護師のことです。
訪問看護ってなに?
では、
「家で療養している患者さん(利用者さん)の自宅などへ行って、看護を提供」
って具体的にはどういうことなのでしょうか??
【訪問看護で提供できること】
- 健康状態の観察
- 病状悪化の防止・回復(床ずれの予防や処置)
- 身の回りのお世話(オムツ交換、入浴介助、お着換えなど)
- 療養生活の相談とアドバイス
- リハビリテーション
- 点滴、注射などの医療処置
- 服薬管理
- 緊急時の対応
- 主治医、ケアマネジャー、薬剤師、歯科医師との連携
訪問看護で提供できるサービスはいろいろあります。
上記のようなものが一例になります。
例えば、手術で入院中の患者さんを考えてみましょう。
その場合、手術をするので、手術前から手術後まで必要な観察を行い、
手術後は手術の傷の処置、点滴、体拭きなどをすると思います。
自宅などで療養している人も入院している患者さんと同じで、
療養している方が必要としている看護を提供します。
点滴が必要であれば、点滴します。
傷の処置が必要であれば、傷の処置をします。
体拭きの手伝いが必要であれば、身の回りのお世話もします。
療養している方が何を必要としているのか??
必要とされている看護を自宅などの在宅で看護を提供するのが、
訪問看護師のお仕事になります。
どんな人が訪問看護を利用できるの?
実際にはどのような人が
訪問看護を利用するのでしょうか?
訪問看護を必要としていて、
医師からの指示があれば、
どなたでも訪問看護を利用できます!!
誰に相談すれば訪問看護を利用できるの?
訪問看護を利用したい!!と思った人は
誰に相談すればいいでしょうか??
【訪問看護を利用するための相談場所】
- 受診している医療機関
- お近くの訪問看護ステーション
- 地域包括支援センター
- 市区町村の介護保険や障がい福祉の担当窓口
- ケアマネージャー
などに相談できます。
訪問看護を利用したいなあーと思った方は、
1度相談してみてくださいね。
どんな人が来てくれるの?
訪問看護では、
看護師だけが来るわけではありません。
訪問看護を利用する目的にもよりますが、
下記のような職種の専門職が訪問看護に伺います。
リハビリテーションの専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)
が伺います。
どのくらいの時間、頻度で来てくれるの?
では、実際のところ、
どの程度の時間や頻度で訪問看護を利用できるのでしょうか?
制度上の問題があるので、
一概には訪問時間や頻度については答えられません。
ですが、おおまかにいえば大きく、
介護保険の場合と医療保険の場合とで変わります。
【介護保険の場合】
ケアプランに沿って1回の訪問時間は、20分、30分、1時間、1時間半の4区分があります。
訪問頻度は介護度区分の上限の範囲内で訪問できます。
【医療保険の場合】
通常週3回までで、1回の訪問時間は30分から1時間半程度です。
ご本人やご家族のご希望をうかがって、どのくらい訪問すればよいか決めますが、病気や状態によっては、毎日伺うこともできます。
mamaナースの職場では、
週に1~2回、1回あたり60分以内の利用の方が多い印象です。
ですが、大切なのは、何回来てくれるのか?ではなく、
療養している方が、
本当に必要な回数や時間で訪問看護を利用することです。
ですが、本当に大切なのは、
療養している方がどのくらいの頻度で、どのくらいの時間の支援を必要としているかです。
「心配だから、ずっと来てて欲しい」
ではなく、必要な時間・回数で訪問看護を提供することが重要です!!
料金はいくらかかるの?
利用料金は、
- 保険の種類(介護保険 or 医療保険)
- 所得・年齢
によって異なりますが、原則1割から3割が自己負担です。
保険の種類 | 年齢等の要件 | 自己負担割合 |
介護保険 | 要介護認定者 ※要介護度によって支給限度額が設定されている |
月額の1割(一定以上の所得者については2~3割) ※月の支給限度額を超えたサービス分は自己 負担 |
医療保険 | 義務教育就学前 | 月額の2割 |
義務教育就学後~70歳 | 月額の3割 | |
70歳以上75歳未満 | 月額の2割(現役並み所得者は3割) | |
後期高齢者医療の対象者 | 月額の1割(現役並み所得者は3割) |
(日本訪問看護財団より引用)
【費用の自己負担例】
訪問看護ステーションからの訪問看護で、1回/週、1時間/回の訪問看護(加算料金なし)の場合
◎介護保険(1割負担) 約823円/回
◎医療保険(3割負担) 約3,000円/日
※なお、負担割合や金額は令和3年度の制度を参考にしています。
制度の改正等で変更されることがあります。
訪問看護の利用料金は、
とても複雑でわかりにくいです。
ですので、訪問看護利用を希望される方は、
相談場所で訪問看護料金がいくらかかるかを
相談することをオススメします。
mamaナースが訪問看護で働いてみて思うこと
mamaナースはこれまで
看護師として、病棟はもちろ、外来や救急外来でも勤務してきました。
病棟も小児科、外科、内科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、婦人科など多岐に渡ります。
そんなmamaナースが
訪問看護で働き始めて5年。
訪問看護という仕事に魅了されてます。
この記事で少しでも訪問看護に興味を持たれた看護師さんいましたら、
是非訪問看護で働いてみませんか?